仕事をリタイアして老後に安心して生活できる貯蓄額は?

 
定年を迎え仕事をリタイアした後、安心して生活をして行くには、どれ位の貯蓄が必要になるのか心配ではないですか?
 
・リタイアした後、毎月の生活が赤字になったら、どうしよう?
・退職金や貯金が無くなってしまい、生活が破綻してしまうのではないだろうか?
・年金やその他の収入では、貯蓄を補うことが難しいかもしれない・・・
 
長年に渡って仕事をして、子育ても一段落ついて、これから自由に暮らせる・・・
そんなはずだったのに、いざ実際に老後を迎えたら、毎月赤字生活でお金に悩まされたとしたら、
 
「いったい自分の人生は何だったんだろう」
 
と切なくなってしまいますし、いずれ生活が破綻してしまうかもしれません。
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老後の生活に必要な貯蓄額は2,500万円

そうならないために必要なのが「貯蓄」です。公的年金や退職金などの収入だけでは不足する分を貯蓄で補いましょう。
 
気になるのはやっぱり、年金以外に、いくらお金を貯めれば、安心して暮らすことができるのでしょうか?
 
ズバリその金額は、退職金も含めて夫婦2人世帯ならば平均2,500万円、シングル世帯なら1,500万円の貯蓄が必要です。思っていたより多いでしょうか? それとも少ないでしょうか?
 
この金額は、あくまでも「平均金額」という点にご注意ください。

賃貸住宅に住んでいる方は上乗せが必要

どう言うことかと言いますと、例えば、平均金額には毎月の住居費が含まれています。この毎月の住居費は、夫婦で約17,000円として算出しています。
 
毎月17,000円では賃貸住宅には住めませんね?
 
実は、持ち家で住居費がかからない方もケースも計算に含まれているため、毎月の住居費が17,000円に収まっているのです。
 
ですから、もしあなたが賃貸住宅で暮らしていたり、住宅ローンが残っているとしたら、さらにその分を上乗せした貯蓄が必要になります。
 
例えば65歳から95歳までの25年間、夫婦で月額家賃が10万円の住宅に30年間住むと仮定した場合は、約5,000万円もの貯蓄が必要になる計算です。
 
「えっ、今からそんなにお金を貯めるの無理だ!」
 
と思われるかもしれませんね。
 
一方で、
 
・住宅ローンの返済が終わっていて、そこそこの貯蓄がある
・退職金の目当てがある
・長期にわたって厚生年金に加入していて、十分な年金が貰える見込みが立っている
 
という方でしたら、
 
「何とか今の状態でも暮らしていいけそうだな」
 
と、少し安心したかもしれませんね。
 
でも油断はしないでください。なぜなら、今のご時世、恐ろしく急速に社会状況が変化しているからです。

今の状況が続くとは限らない

今は勤め先から退職金が予定とおりに支払われているかもしれません。でも、あなたが退職金を受け取る10年後、15年後も、今と同じように支払われるとは限りません。
 
世界的な大企業が倒産の危機に陥ったり、超優良安定企業と言われていたのにトラブルが発生して窮地に陥ったりと、想像もしなかったことが現実に次々と起きています。
 
公的年金も、あくまで、現時点での見込み額でしかありません。年金が破綻する可能性は低いと言われていますが、ゼロではありませんし、減額される可能性は大いに考えられます。
 
そもそも、現在の収入がリタイアするまで減っていく可能性もあります。老後を迎える前に、貯蓄を取り崩して生活する・・・なんてことも、絶対に無いと言い切れないのが、現在のご時世です。

2,500万円の貯蓄では不足している

そして、暗い話が続いてしまい恐縮ですが、夫婦2人世帯が老後に必要な資金は平均2,500万円というのは、最低限の暮らしをするために必要な金額です。
 
生命保険文化センターが行った意識調査によれば、夫婦2人で老後生活を送るために必要と考えている日常生活費は.平均で22万円です。
 
仮に65歳から90歳までの25年間、毎月22万円で生活するなら、年金と貯蓄を合わせて、6,600万円ものお金が必要になる計算です。
 
退職金が貰えて2,500万円の貯蓄があるといって、悠々自適に暮らしていたら、晩年は貯蓄が底をついてしまうことになりかねません。 

最低でも月22万円を見込んでおく

リタイアした後、夫婦2人で生活していくのであれば、年金と貯蓄の取り崩しで、毎月22万円程度を見込んでおくようにしたいものです。
 
65歳でリタイアするとしたら、退職金と合わせて貯蓄は2,500万円以上は欲しいところです。ですが、過剰に退職金を当てにするのは禁物です。退職金が想定とおりに支払われるとは言えない社会情勢のためです。
 
もちろん、各々のライフスタイルによりますので、一概には言えませんが、最低限の金額としての目安にしてください。

まずは現状を直視することから

あなたは、もしかするとリタイア後のお金が不足しそうだ・・・と思われたかも知れません。ですが、まだ今からできることは、たくさんあります
 
でも闇雲に老後の資金作りを始める前に、まずは、現状の資産状況、将来得られる予定の退職金額や、年金金額を正確に把握するようにしましょう。
 
現状をしっかり正確に把握しなければ、今後の適切な対策がとれません。
 
「ちょっと頭の痛い話だな・・・」
「今は忙しいから、暇が出来たら考えることにしよう・・・」
 
現実を直視することは、辛いことだと思います。でも、今すぐ現状を把握することが、これからのリタイア生活の安心に繋がっていきます。

まとめ

ゆとりある老後を過ごすためには、リタイアまでに2,500万円の貯蓄が必要とも言われています。ですが、これは最低限の金額。実際はもっと欲しいところ。
 
老後のお金について考えたくない・・・と感じるかも知れませんが、いま現実を直視することが大切です。現実を知ることによって、老後のお金についての対策が見えてくるからです。
 
このサイト内にも、年金のこと、貯蓄のこと、投資のことなど、リタイア後の生活に係わるお金の課題解決に役立つ情報を掲載しています。
 
どうぞ参考にしてくださいませ。
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