相続なんて関係ない? 誰もが相続について考えるべき理由とは?

相続と聞いて、自分には関係ないこと、と思っていませんか?

・相続なんて仰々しいことは、資産家の人にしか関係のないだろう
・親子関係も兄弟関係も良いから大丈夫だ

もしあなたが、自分には相続の話は無縁だ、と思っているのでしたら、大きな間違いをしているかもしれません。

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相続と相続税を切り離して考える

相続からまず思い浮かぶのは、多額の相続税のことではないですか。でも、「相続」とは、誰であっても亡くなれば発生するもの、です。

相続の発生には、相続税の有無や金額の大小は関係ありません。

人生において大きなイベントである就職や結婚、出産、住宅購入などは、「する/しない」「買う/買わない」を選択することができますね。でも、人生の最期は、誰にでも、いつか必ず訪れます。

最期を迎えたとき、相続のことで残された方に迷惑をかけないよう、何らかの相続対策を考えておきましょう。

いま家族関係が良好でも安心しないこと

現在、親子関係や兄弟関係が良好かもしれません。でも、脅すわけではありませんが、いま関係が良好でも、何かをきっかけに、突然関係が崩れてしまう・・・というご家族もいらっしゃるのが現実です。

ある方が、

 相続とは争族だ

と言っていました。

「死」を目のあたりにしたことや、長年の介護疲れなどをきっかけに、家族関係・親戚関係にヒビが入り、思ってもいなかったトラブルに発展するケースが後を絶たないのは、寂しい限りです。

いまは、あなたのお子さんが結婚していないかもしれませんが、あなたが旅立ちを迎えるときに結婚をしているかもしれません。お孫さんが生まれているかも知れませんね。

そうなると相続対象者が増えた分だけ、相続のトラブルが発生しやすくなる、とも言えます。

特に注意したいのが子供への相続

相続の中でもトラブルになりやすい事例は何だと思いますか。

資産が何十億円もあって、とつぜん隠し子が出てきて・・・・・・なんていう、TVドラマのような話しではありません。

実は、ごく普通の、よくありそうなケースが、実は相続のトラブルに発展しやすいのです。

例えば、資産と言えば老朽化した築40年自宅と数百万円の預貯金だけ、相続の対象者は子供二人。子供二人は独立して遠方で暮らしている、というようなケース。

もしかすると、あなたにも当てはまるかも知れませんね。

この子供二人が、親の資産をどのように分配するのでしょうか。老朽化した自宅は、バブル時代ならいざ知らず、簡単に売却することはできそうにありませんね。自宅を売却して現金で分けることは難しそうです。

一昔前なら、長男が自宅を次ぐ、ということになったでしょう。でも、現在は「家を継ぐ」という概念が薄れていますから、これまた難しいでしょう。

「相続放棄」という手続を取るにしても、約3ヶ月間という期限が定められています。たった3ヶ月間という短い期間で、財産を分ける方向性を決めることが、果たして可能でしょうか。

 「たいした財産は無いから・・・」

と思っていても、「相続はすべての人が対象」だと考えて、いざその時が訪れたとき、相続で残された方々が困らないような形で財産を持つように意識しておくことは、とても大切です。

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